NASRAMS™

Description

NASRAMSシステムは、軍用艦艇/車両に搭載され、リアルタイムで継続的に放射線情報を提供する、放射線監視装置です。残留ガンマ線量率とともに、即発ガンマ線量と即発中性子線量の検出と測定を実現します。NASRAMSシステムは通常、以下のコンポーネントで構成されています。

• NASRAMS Main Indicating/Alarm Unit（コントロールパネル） – すべてのリモート放射線検出器の一元的な表示とアラームを実現します。各検出器用の表示モジュールは、検出器の位置のガンマ線量率を表示します。 この装置は、シミュレートされた放射線トレーニングを遂行するために使用されるコントローラーも内蔵しています。
• リモート放射線検出器 – 放射線の存在とレベルに関するデータを継続的に検出してNASRAMSコントロールパネルに転送します。 一般的なNASRAMSシステムでは、10個の検出器が使用されますが、そのほかの構成も利用できます（詳細については、営業担当者にご相談ください）。

メイン表示およびアラームユニット（コントロールパネル）の主な機能

• 使用中の各検出器の線量率とアラーム状況を継続的に表示
• 操作者の操作（プッシュボタン）による、各チャネルに対する総線量曝露計測が可能
• 各検出器の線量率と総線量の両方に対して、個別に事前設定可能なアラーム
• 特定チャネルおよび一般なアラームインジケーター（視覚と聴覚の両方）によって同定され、表示されるアラーム
• 停電発生時、システムに4時間分のバックアップ電力を提供
• メインユニットおよびアラームユニット内の各表示モジュールには、暗室での使用を容易にするバックライトを装備
• 飛散防止対策がされた筐体
• シミュレートされた放射線トレーニング演習を実施するために使用される内蔵コントローラー

リモート放射線検出器/検出器プローブアセンブリーの主な特長

• 検出器は、放射線の存在とレベルに関するデータを継続的に検出してメイン表示ユニットに転送
• プローブアセンブリーには、2つの検出器および1つの高電圧電源と電子回路で構成されており、すべてが保護ステンレス鋼製キャニスターに内蔵され、プラットフォームに搭載されています。
• プローブ/プラットフォームアセンブリーには、突然の振動や破壊につながりかねない振動に対しての安定化のために、衝撃吸収マウントが組み込まれています。
• 防水ハウジングアセンブリーユニット
• 低域/高域範囲ガンマ線検出器の中央位置の視覚的インジケーターにより、検出器の適切な取り付け/配置を支援

放射線試験演習の実施

現実に即したトレーニング演習をNASRAMSシステムで簡単に利用でき、放射線緊急事態が発生したときに、他に類を見ない有能で効果的な乗員パフォーマンスを確保できます。 プログラム可能な放射線シミュレーション機能には、訓練が現実の放射線環境を正確に描写するように、統計的変動を含む時間可変のシミュレーション放射線レベルが含まれています。演習は、シミュレーションエディタソフトウェアを使用してトレーニング担当者が事前にプログラムしたスマートカードを介して、メイン表示およびアラームユニットにアップロードされます。演習の開始時刻と終了時刻、および時間の関数としての放射線測定値は、ほぼすべての種類の残留放射線イベントを反映するように訓練担当者によってすべて事前に選択できます。

信頼性とメンテナンス性

NASRAMSシステムは、高レベルの信頼性とメンテナンスの容易さが特徴です。これは、機器のライフサイクルコストを低く抑えるために、そしてさらに重要なのは、システムが99.99％の時間において、本来の機能を発揮できるようにするために必要です。NASRAMSシステムは、Aptec-NRC（現MIRION）が米国陸軍との契約に基づき開発した軍用認定AN/UDR-13™、AN/UDR-14™、AN/UDR-15™ Radiacセット（ポケットRadiacs）を基にしています。NASRAMSシステムのさまざまなテストドキュメントも、軍事用途の適合性を確認するために利用できます。

主な利点

• 情報に基づいた意思決定のために一元化された読み取り機能を備えた連続的なリアルタイム放射線情報を提供
• 高い信頼性
• メンテナンスが容易
• 現実的なトレーニング演習用のプログラム可能な放射線シミュレーター

アプリケーション

• 軍用船艇/車両