機器認定とは:「機器が動作する環境条件(振動、温度、圧力、噴流衝突、放射線、湿度など)にさらされながら、動作寿命を通じて安全機能が動作することを確認・認定する手順。これらの環境条件には、通常動作時に予想される変動や、動作中に発生が予想される事象、事故で生じる環境条件を含めるものとする」
「原子力発電所の機器認定:更新、保存、検証」 - IAEA安全報告書シリーズNo.3
EQは、機器の品質とライフサイクル中に要求される安全機能の動作を検証するために不可欠な手順です。
EQは、機器の機能、経年劣化評価、環境コンプライアンス、耐震性、放射線耐性、想定される突発事象/設計基準に基づいた事故に対する耐久性や以下に示すような項目によって検証されます。
当社では型式試験を推奨しています。
MIRIONは15年以上にわたり、原子力業界で機器の適格性評価を普及するための準備、実践、維持に携わってきました。その中で、さまざまな種類のセンサー、検出器、ケーブル、I&C機器、電気部品、変換器の認証や、ガンマ線モニタリングシステム、最高レベル(クラス1E機器、ソフトウェアカテゴリA)の要求に準拠した電気キャビネットを含む中性子束モニタリングシステムの認証などを行ってきました。
MIRIONの機器認定は独立した機器認定(EQU)チームが行います。
EQプロセスを標準化するために、MIRIONは、IAEA安全基準SSG-69「原子力施設の機器認定」が提案する3段階のプロセスフェーズを含む専用の認定プロセスを導入しています。
フェーズ1 - 認定準備:このフェーズでは認定試験の要件に必要な入力条件をすべて定義し、顧客要件とそれらに応えるために必要な試験の強度や、どれだけ実際に即した試験を行うかを指定します。
フェーズ2 - 認定試験の実施:ここでは規格を満たすために必要な実践的な試験と分析を実施して、試験報告書を作成します。
フェーズ3 - 認定の完了:すべての試験結果は追跡可能な方法で構造化され、要約・整理されます。
MIRIONには、以下に示すような米国国内・国外の規制要件に準拠した安全機器や非安全機器の試験を実施してきた実績があります。
IEC / IEEE 60780-323 |
IEC 60068-2シリーズ |
KTA 150xシリーズ |
IEC / IEEE 60980-344 |
IEC 61000-4シリーズ |
KTA 350xシリーズ |
RG 1.89 |
IEC 60532 |
RCC-E |
RG 1.180 |
IEC 60951シリーズ |
NF M64-001 |
EPRI TR 102323 |
IEC 60515 |
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被試験機器(EUT)の試験は、社内/社外の適切な認定試験施設において、国内基準に準拠したトレーサブルな試験パラメータを用いて実施されます。ここでは試験の例を紹介します。
- 初期/機能確認試験
- 環境試験
- EMI/RFI試験
- 原子力試験(放射線試験所/試験炉内)
- 老化試験(熱・放射線・摩耗)
- 振動・衝撃試験
- 耐震試験
- DBA試験(例:LOCA、HELB、事故放射線、水没、化学薬品噴射など)
- 重大事故試験
当社はお客様のご要望に応じてカスタマイズした認定サービスをご用意いたします。
詳細については直接お問い合わせください。お客様のプロジェクトや機器認定タスクをお手伝いできることを楽しみにしています。
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